花粉症と「衛気」の話。なぜ症状は人によって違うのか

2026-03-09

「昔はこんなに花粉症の人いませんでしたよね?」
という話をよく聞きますし、自分もそう思います。

実は、なんとなくの感覚ではなくて
統計で出ています。

1980年代
約10%

1998年
約20%

2019年
約40%

つまり
本当に増えています。

ただし、昔は

・風邪
・鼻炎
・体質

で済まされることも多く
「花粉症」という病名自体が広く知られるようになったのは
1980年代以降。

ですので
①実際に増えた
②昔は診断されていなかった
この両方が重なっていると考えられています。

花粉症の面白いところは
同じ人でも
年によって症状の強さが変わること。

花粉量
体調
睡眠
ストレス
腸内環境
大気環境
 

いくつもの要因が関係しています。

花粉症の症状=花粉だけで決まるわけではない
ということです。

臨床でもよく聞きますが

20〜40代
→症状が強い

50代以降
→軽くなる人が増える

という傾向を実感します。

免疫老化(immunosenescence)
と呼ばれていて
年齢とともに免疫反応が少し穏やかになるためだそうです。

皮肉な言い方ですが
花粉症が軽くなるのは
免疫が賢くなったからではなく
免疫が少し疲れてきたからなんです。

ここから少し東洋医学の話。

古典には
「衛気」
という概念があります。

衛気の役割は
・体表を守る
・皮膚を守る
・外邪を防ぐ
・体温を保つ

つまり
身体の外側の防御システム。

花粉症を東洋医学的に見ると

肺気が弱る

衛気が弱くなる

外邪(花粉)が侵入

くしゃみ・鼻水

という理解。

もちろん
古代中国の医師が
IgEや免疫細胞を知っていたとは考えられません。

ですが
長い観察と臨床の積み重ねの中で
「身体の防御のパターン」
をかなり鋭く捉えていたのでしょう。

古典には

「肺は皮毛を主る」

という言葉があります。
これは

皮膚

呼吸

が同じ防御系だという考え方です。

現代の免疫学でも
皮膚免疫
粘膜免疫
は密接に関係していることが知られています。

もちろん
理論が同じというわけではありません。

ただ
長い観察と臨床から得られた知見が
現代医学の理解と

どこか似た構造を持っているのは

とても面白いところですよね。

中医学は
季節
気候
生活
といった環境との関係をとても重視します。

花粉症も
花粉だけで起きているわけではなく

睡眠
食事
ストレス
生活リズム

などの影響を強く受けます。

身体は
環境と切り離されたものではなく
常に外の世界と影響し合っています。

そう考えると
花粉症という症状も
単なるアレルギーというより

身体の防御反応の一つの形
として見ることもできるかもしれません。

 

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ヒロ鍼灸マッサージ院  
院長 國定 広丈  

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