Archive for the ‘ブログ’ Category

Hilo blog 5/7 翼の王国

2011-05-07

待合室に置いてある雑誌に「翼の王国」が加わりました。
ご存知の方も多いと思いますが、全日空の機内誌で書店には置いてありません。

当院は基本的に患者様同士の時間を余裕を持って取ってあり、ほとんどお待たせすることなくご案内出来るようにはしているのですが、付き添いの方や、どうしてもお待たせする事になった時に必要なので雑誌を置いてあります。

基準は「自分が読みたい物」これですね(笑)
あとは治療院の雰囲気に合っている事も重要でしょう。
他には、短時間でも各トピックが読みきりやすいとかいくつか選考するポイントはあります。

旅行関係の雑誌は置きたいなぁ、と考えてはいたのですが自分の趣味に走りすぎるとマニアックな雑誌になってしまい、患者さんの殆どは興味を示さない選択なので保留にしていたのですが「飛行機の機内誌は良いかも」と思いつき置く事にしました。

しかし、「翼の王国」
今時オンラインの購読申し込みではなく、振り替え用紙を電話で申し込み、送付して貰いその後に振込んで申し込み完了です。

手軽に申し込ませないようにしているのは、何か戦略があるのでしょうか?
本当に欲しい人だけに送るのか、出来れば飛行機に乗ってねというメッセージでしょうか・・・
謎です。

Hilo blog 4/21 心身一如

2011-04-21

東洋医学には「心身一如」という言葉があります。
心と身体はひとつであり、それぞれが独立して存在しているのではなく一つの存在であるという考え方です。
今では珍しい考えではありませんし、病院においてもこういった考え方は認められてきました。

ただ、東洋医学が大きく違うのは「病名診断」をしないという事です。もちろん病院の検査結果は重視しますが、実際の鍼灸臨床においては参考にする程度になります。
それは検査結果や病名を軽視しているのではありません。
「この病気にはこのツボ」
と簡単に出来ないのが実際だからです。

よく雑誌で東洋医学の特集が組まれています。
非常に嬉しく思いますし、自分が学生時代に使っていた教科書よりもずっと分かりやすく東洋医学の概念をまとめてくださってます。
ただ、「症状別のツボ」といった特集はあまりあてにならない事が多いです。

決して間違った事は書かれてはいないのですが、非常にシンプル過ぎてインスタントにまとめられているからです。
あんまり難しく書いても読者が嫌気がさすので、仕方ないのだろうなぁと編集者に対して同情も感じるのですが・・・
例えば同じ腹痛でもその方の体質や症状によっても刺激するツボは違いますし、もっと細かく言えば刺激する順番や方向、押すのか?灸で熱を加えるのか?でも効果が違ってきます。

実際の治療では、その辺も色々考えながら治療を進めていきます。
ですので、「雑誌で試したけど全然効かないじゃない。」「東洋医学なんて嘘っぱちだ。」なんて思わないで下さいね。

慢性や長期間抱えていた症状の患者様には家で是非やって頂きたいツボをお教えしていますので、是非活用してみて下さい。
あんまり沢山のツボだと患者様のやる気がなくなってしまうので、2つくらいに絞りますのでご安心を。

心と身体は一つです。
身体の訴えている場所に適切な刺激を加えれば、心も変わってきます。
この不思議には自分がいつもビックリしています。

Hilo blog 4/07 観葉植物

2011-04-07

最近は観葉植物に興味が出てきました。

治療院を作ったばかりの頃は、意識してシンプルにしていました。
シンプルというより殺風景といったほうが良いかもしれません。
意識してそうしていたのですが、最近はちょっと潤いが欲しいなぁと思うようになってきまして、まずカウンターの上にシュガーパインという観葉植物を置いてみました。
やはりいいですね、使い古された言葉ですがやはり緑があるとそれだけでホッとします。

この一鉢を置いてから、自分のマニア魂に火が付いたのですが治療院は玄関以外は決して日当たりが良いとは言えないので、それでも大丈夫で尚且つ育てるのが楽なのは無いのかと探し、結局マニアックな下の二つの植物が新しい仲間に加わりました。

ハオルシア オブツーサ
という植物で、一番変わっているのが上部が透明になっているのです。横から見ると良く分かるのですが、「窓」といわれる部分が透けて見えます。少ない日照でもレンズのように効率良く光合成できるようにする工夫だそうですが、このような進化や適応には本当に驚かされます。

リトープス
これは南アフリカに自生している植物だそうで、現地では岩に擬態していて見分けが付かない程だそうです。
この様に単独で栽培しているとコロンとしており、見ようによっては非常に可愛らしいのですが、何とこれは植物なのに脱皮をして成長するのです。
ちょうど今の時期に脱皮をするそうで、確かに脱皮中の固体があります。水遣りも一年に6~8回で十分だそうで何もかも変わった植物ですね。

 

これらは道具ルームの窓際に置いてあり、患者様は見られない場所なので、見たい方はおっしゃって下さいね。

Hilo blog 3/22 自分が出来る事

2011-03-22

東日本大震災により亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆様及びそのご家族の皆様に対し、心よりお見舞い申し上げます。

 

今回の震災の後しばらく心が落ち着かず、なかなかブログを書く事ができませんでした。
当日はちょうど昼休みの最中で、治療中の患者様は居られないのは不幸中の幸いでしたが、午後の治療は全てキャンセルとしました。
交通事情で来られない方からも連絡いただきましたが、あの状況では帰宅していただき安全の確認と確保が最重要と判断しましたので、来られなくて良かったです。

現地での大変な状況はニュースなどでも伺えるのですが、鍼とモグサと手があれば大丈夫な我々鍼灸師ならではの手伝い方があるのでは?
と考えていましたら、やはり活躍している方々がいらっしゃるのですね。

直訳すれば「国境無き鍼灸師団」とでも言うのでしょうか。
http://www.acuwithoutborders.org/

前のブログにも書いたように世界中に鍼灸師は居るのです、その方々がこうやって活躍しているのは心強い限りです。

現地も素人のボランティアを受け入れる体制ではないのですし、私自身も横浜の患者様を置いて行くわけには参りません。
地震の影響で目眩や不安感を訴えられる患者様も多くいらっしゃいますので、私ができる事をしっかり行うのが現在の自分のあり方と考えています。

あとは
・義援金
・節電
・日常を送り地元でお金を使い、経済を止めない。
でしょうか。
上記三点は実行中です。

Hilo blog 2/28 花粉症

2011-02-28

花粉症の本格的なシーズンが始まりました。
本当はこれからが一番快適な季節のはずなのですが、辛い方には本当に憂鬱な季節ですね。

自分もスギ花粉のアレルギー反応があるのですが、自分でお灸をしたりして過ごしております。
それでも目薬だけは欠かせません。
それだけで済んでいるだけでも幸せでしょうか・・・

花粉症のシーズンが始まると、院内のタオル類は全て乾燥機を使用して乾かします。
それは5月の連休頃まで続きます。
太陽光で干せれば気持ち良いのでしょうが、花粉が大量に舞っている戸外で干した物を院内で使用するわけにはいきません。
院内の掃除も徹底して行っておりますし、入り口には空気清浄機と万全の体制でお迎えしております(笑)

最後に簡単な花粉症のツボをお教えします。
これは指で押してもあまり効きません。できれば薬局で売っているセンネン灸などを使用してください。
高いから効く物でもありませんので、安い物で結構です。

下記のツボ、両腕にありますが指で押して痛いほう。どちらが痛いのか良く分からなければ両腕のツボで結構です。
そこにお灸を載せて温めて下さい。
是非試してみてください!

【太淵/たいえん】
親指の付根の手首のシワの上のくぼみ

【曲池/きょくち】
肘を曲げたときにできるしわの親指側の端

Hilo blog 2/08 鍼灸って日本と中国だけ?

2011-02-08

鍼って日本と中国でしかやっていないと思っていませんか?
実はそんな事はありません。

世界中で行われているのですが、自分の知る限り盛んなのはアメリカとドイツですね。
実際に知り合いの大先輩の鍼灸師もアメリカで開業しています。

もちろん日本の鍼灸免許は海外では通用しません。
アメリカでしたら州ごとに定める学科・実技・試験を経なければなりませんし、ヨーロッパでは基本的には医師でないと鍼治療は行えません。
特例としてドイツにおいては医師の監督下であれば、日本の鍼灸免許を保持したまま行えるようですね。

翻って日本ではどうでしょうか?
当然ですが厚生労働省の定める学科と実技を終え、国家試験に合格しなければ日本国内での鍼灸の業務は行えません。
そして、日本にも結構外国人の鍼灸師の方々が活躍しています。
多いのは中国の方でしょうか、続いてアメリカ・ヨーロッパという感じです。

実際、自分の同級生には中国・台湾・韓国の方が居ました。
いやー皆さん勉強を頑張っていました。
何しろ当然なんですが、日本語で授業を受けて試験も受けるんですから大したものです。

日本で行う鍼灸は優しい刺激、細やかな体表観察が特徴ですので、それを学びたい海外の人は多いのです。

Hilo blog 1/29 自己治療

2011-01-29

良く「自分の身体のお手入れはどうしてるんですか?」と聞かれるのですが・・・
はい 自分で自分を治療しています。

自分の身体の具合が悪くなったときは絶好の実験台なのです。
患者さんには、いわゆる実験的な治療はできませんが、自分でしたら何でもやり放題ですからね。

手が届かない場所や、鍼・お灸がやりづらい箇所は当然あります。
そこを外して、いかに症状を改善させるかに頭を使います。
これは良い練習になります。

最近も久しぶりの友人に逢って楽しく食事をしたのですが、いかんせん飲み過ぎ食べ過ぎたようです。
最近は小食を心がけていたので身体がびっくりしたのでしょう。途端に体調が悪くなり、「このままだと風邪を引く所まで行くな」という状態でした。

家に帰ってからはお灸したり、鍼をしたりの実験大会でした。
お陰さまで翌日には復調しましたが、やれやれです。

強い刺激物や身体のキャパシティーを越えた事は受け付けないようです。何事もほどほどにしないとダメですね。

Hilo blog 1/22 力を抜く

2011-01-22

最近、「力を抜く」ことを心がけています。

心がける、という時点で意識しているのでまだ本物ではありませんが・・・
今まではずーっと集中して患者様の身体の状態やツボを意識していました。
しかし、それでは自分の意識というか考えのフィルターを通じて状態を把握してしまうのです。
うまく言えませんが、今ある状態や辛さを自分に置き換えて考えてしまいます。
しかし、それでは患者様が言っていない、あるいは言ったけれどもその奥にある本当の辛さにには辿り着けません。

意識の力を抜いてベッドの横に立ち、ふっと現在の身体の状態を何となく眺める事から始めます。
それから意識を強めていって細かい事を把握していきます。
こんな風に、診察の仕方が自分の中で変化してきました。

これは趣味のブラジリアン柔術のお陰でもあります。
練習をしていると色々と注意される事も多いのですが、最も多いのが「力を抜いて」「相手をよーっく見て、観察して!」という内容です。
自分には、とにかく力を入れる、相手を押さえ込もうとする。
という悪い癖があるのですが、それだけでは当然ダメです。
流れに任せるというか、相手の動きを十分に観察して、ここぞというポイントで適切な方向と配分で力を加えるのが妙味なのです。
と言ってる自分が頭で理解しているだけで、出来ていませんが(笑)

このポイントは鍼灸の治療と通じますね。
このツボにはどんな刺激をどんな方法で与えるのが一番効果的なのか?
それをボーっと全体を眺める眼と、集中して観察する眼を使い分けながら選択していきます。

柔術を語っても鍼灸と通じる所は多いです。

しかし身体の専門家なのに全然柔術は強くならんなぁ(笑)
あ、練習に頻繁に行かないからですね・・・

Hilo blog 1/11 桐箱

2011-01-11

治療院には桐箱が沢山あります。

鍼灸には様々な道具を使用するのですが、いわゆる「お高い」道具は桐箱に入っています。
買う度に増えていきますが、捨てるのも勿体無いし道具を入れるのにも適しているのでそのまま使ったりしています。

ただ、お灸などを保管するのにはその湿気を通さない効能は大助かりですが、道具にも何故使うのでしょうかね?
仲の良い業者の方に聞いてみましたが、「昔からそうなっている。」「高級感あるでしょ?」というものでした。
確かにウン万円出して買った道具ですからプラスチックの箱よりも桐箱の方が有り難味は増しますね、単純ですが。

さて、お灸の種類が増えてきたので、その保管用に新たな桐箱が必要になってきたので何処で買えるのか調べてみましたら専門店がありました。
明治元年創業の桐箱専門店「箱義桐箱店」です。

早速行って来たのですが、御徒町駅から徒歩で15分くらい、下町・職人の町という雰囲気の一角に立派なビルが建っていました。
その一階が一般向けの桐箱売り場なのですが、本当に沢山の種類があります。

こういった職人の技の製品は見ているだけでワクワクします。
説明を読んでいると細かく用途が決まっているようで、厳密にいうと多用途なものは無い雰囲気。その潔さも格好よい。

自分以外に何人も買いに来ていましたし、まだまだこういったお店は続いて欲しいものです。

Hilo blog 12/14 そうだ京都行こう 其の二

2010-12-14

鞍馬寺本殿を後にして、奥の院そして貴船神社を目指します。
山の中に入っていきます。

段々雰囲気が変わってきました。
大杉権現へ向かう前に杉の根が地面に出ている所を通って行くのですが、地面が固く根が地中に張れないのでこういった不思議な感じになるそうです。

その写真ですが、手前の根が張っている辺り、全体的に白っぽいですよね?
フラッシュを使用した訳ではありません。デジカメのモニターでもこの状態は確認できて「なんでだろう?」とは思いましたが・・・
患者さんにカメラマンの方がいらっしゃるのですが、「普通だとこういう状態では写らない。」だそうです。
不思議ですね。

大杉権現に到着です。

素晴らしい・・・
この雰囲気、ずーっと浸っていたくなります。それでいて凛として気を張っていなければならない感じもあります。
30分くらい居たでしょうか。
不思議と誰もここには入ってこなくて、存分に満喫しました。

風は吹いていないのに自分の真上の杉がワサワサと揺れだして、「天狗?居るの?」などど思ってしまいましたよ。

ここから20分程山道を下ると一般道に到着。
そこから更に歩くと貴船神社に到着です。

いくつか宮が分かれていて、その一つの「結社」

縁結びのパワースポットとして紹介され、凄く有名になっているのですね。
平日の午前中だというのに、若い女性の参拝者が沢山来ていました。
・・・しかし、ここだけの話。ちょっと場が荒れているような印象です。毎日毎日お願いだけをしに沢山の人が来るからでしょうか。
身が引き締まるような感覚はありませんでした。

素晴らしかったのは、そのまた奥にある「奥宮」です。

結界を過ぎた瞬間に今までとは違う世界に居るのが分かります。
ずーっと居たくなる空間でした。
貴船神社まで行かれたら、是非ここまで足を伸ばして欲しいです。

 

さてさて今回の京都日帰り旅行、感じるまま導かれるようにやって来ました。
ですので、普段はあんまりいわゆるスピリチュアルな感じのことは書かないようにしているのですが、思うがままに今回は書きました。
こういうのもたまには良いですよね。

まだ続きがあります
癒し偏に続く(笑)

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