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火打ち石とお灸
火打ち石を買ってみました。
鍼灸師の集まりで、「治療院、開ける前に ”火打ち石” で清めるんだよね。」
という方がいらっしゃったので、興味を持ったのがはじまりです。
火打ち石って見た事も、持った事もないですよね?
少なくとも自分はそうでした。
時代劇で見た事があるくらい・・・
検索したところ、吉井本家という所が200年も歴史があって火打ち石を専門で作っているのです。
http://www.d3.dion.ne.jp/~makiuchi/
早速購入してみました。
まったく無知で恥ずかしいのですが、火打ち石って金属を多く含んだ石同士をカチカチ合わせて火花を出していると思い込んでいたのですが、違うのですね!
メノウ石と火打ち金と呼ばれる、写真右側の道具をカチンと合わせて、火打ち金から火花が出る仕組みでした。
御浄具(切り火)としての用途以外には、着火させる使い方が主になります。
着火の際には、ホクチとよばれる誘火綿を使用します。
本来は、神社や神聖な神事にもマッチやライターを使わずに、火打ち石での火を使用するそうですね。
日々の臨床でお灸や線香に着火するのにはライターを使用しています。
本来の意味合いからすると、やはり火打ち石を使うべきなのか!?
これからの季節、ちょっと室内で行うのは危険なので、もう少し練習しましたらお披露目できるかもしれません。
ただ、ちゃんと火花起こすのって結構難しいんです!
慣れると数秒で出来るようなのですが。
安全に練習します(笑)
11-20 寄り添う、という事。
先日、シンギングボウル 秋山千鶴子先生のひとつのボウルを使う基礎&応用講座
を再受講してまいりました。
なんと5年ぶり。
だいたい講座って土日祝祭日に開かれることが多いので、なかなか行かれなかったのですが、今回は平日開講でした。
鍼灸関連以外でのセミナーって久しぶりです。
5年たって再度受けてみると、全く別物というくらいにバージョンアップ!
話す内容も教え方も全然違う。
何が違うか
それは技術よりも、心の持ちように重点が置かれていることですね。
前回ももちろん、そのことには触れられているのですが濃度が違う。
もちろん技術って必要ですが、技術より前にあること。
どう苦や辛さに寄り添うか、それがおろそかだと何か迷った時に帰り道が分からなくなってしまうんです。
そこを再度学べたのは非常に良かったです。
鍼灸治療だと、その辺は非常に難しいところがあります。
ある意味、患者様の状態を冷静に診ます。
身体の反応、ツボの反応、皮膚の状態 等々・・・
あんまり寄り添いすぎると、患者様の状態につられて間違った判断をしてしまう恐れがあります。
患者様が望まれる治療方法があったとしても、必要ないと判断すればやりません。
ちゃんと理由と説明はしますが、無駄な刺激は無いほうが良いです。
その辺りの、シンギングボウルと鍼灸の心の持ちようの使い分けがまだ上手に出来ないんですよねぇ。
まだ、シンギングボウルが鍼灸治療の1アイテム止まりなので、その辺りをバージョンアップしていかなければなりません。
11-09 8年目を迎えました
毎年、治療院の誕生日には気を引き締める意味もあってブログで報告をしております。
あっという間です。
毎日、施術と掃除で8年目を迎えることが出来ました。
今でも、最初の開業日はよーく覚えています。
近所の方が、「誰も来ないと可愛そうだから」と、患者様で来て下さったりしました。
当然、すぐには新しい患者様も来るはずもなく、
「いつか、今日はご予約で一杯です。」
と言ってみたいものだ・・・
などど、寂しいことを考えていたりしましたが
何とか、上記の言葉を言う日々も増えました。
本当に患者様のおかげ、皆様のおかげです。
それと鍼灸関係の先輩方、同輩、後輩。
友人、業者さんのおかげです。
これからも、よろしく願いいたします。
自己流と接客
急に電話があって、丁度空いていたので急遽来てもらう事に。
その友人、職種は違いますが接客を生業としております。
まず、来てから
「応対の電話のテンポが速い」
「声が低すぎる」
等のダメ出しを出されてしまいました(泣)
その他にも貴重なアドバイスを沢山もらいました。
ありがたい!!
その辺り、あまり気を使わなくなっていました。
甘えですね。
こんな事を言ってくれる友人は大切です。
患者さんは、自分の対応に不満があったとしても、それを指摘してくださる事は絶対にありません。
気に入らない事があれば、二度と来院されない方もいらっしゃるでしょう。
自分も色んなお店に行き、接客や対応を見て学んでいたつもりになっていましたが、活かされてません。
学びは何処にでもありますね。
11-02 冬支度 お部屋も身体も
昨日から一気に冷えてきました!
ヒロ鍼灸マッサージ院も急遽の冬支度です。
人の身体も冬支度。
首周りや手袋で血流の多いところ、身体の先端を温めるのはもちろんですが、
忘れがちなのが足首周りです。
アキレス腱の辺りでしょうか、そこは東洋医学でいう「肝」と関わりが強いのです。
そして「肝」は「筋肉」ともつながっています。
足首周り、アキレス腱辺りが冷えると、筋肉が硬くなりがちなので暖めるように心がけてください。
温かいお湯を入れたペットボトルで、軽くマッサージするのも良いですよ!
10-30 音楽の神様
山下達郎さんです。
小学生の時に カセットテープのCMで使われた楽曲「「RIDE ON TIME」 に出会い、人聴き惚れ!
以来、ずーっと追いかけています(笑)
彼の紹介のおかげで、(もちろんラジオを通じてです笑)たくさんの素晴らしい音楽に出会えました。
今回の横須賀公演も、本当に命を振り絞るようなパフォーマンス!
常日頃、山下氏がおっしゃってますが
「今回が最初で最後のお客さんがいます、その方に最高の演奏を!」
ですね!
自分の鍼灸という仕事も一期一会です。
一所懸命、対していかなければなりませんね。
10-26 体調と五つの匂い
スコットランドに住まわれるご夫婦。
夫がパーキンソン病になったのですが、発症する何年も前から特有の体臭を発していたのを、ご婦人が気付いていたというのです。
それは、「濃厚でわずかにムスクの香り」がするそう。
研究者がパーキンソン病患者のシャツを嗅がせたところ、その婦人は特定できたそうです。
それを受けて、英慈善団体が分子レベルでの解析を含めた、「パーキンソン病と匂いの研究」に着手するそうです。
少し前にも、ガン患者特有の匂いを探知する犬が話題になりました。
実は大昔から中医学では匂いと病気は関係付けられています。
五行
ザックリ言うと、世の中全ての事象を五つに分類する考え方です。
その中に「五香」というものがあります。
肝 獣肉の匂い
心 焦げ臭い匂い
脾 香ばしい匂い
肺 生臭い匂い
腎 腐ったような匂い
がそれぞれ、体臭や口臭でするそうです。
するそうです・・・
と書きましたが、私は匂いを診断基準にしたことがありません。
また、明確に匂いを診断基準に据えている鍼灸師にも会った事がないので、ハッキリとは申し上げられません。
これが中医学の難しいところ。
曖昧な分、ふところが深いという考えもありますが、字面だけ見ても全く身に付かないのです。
「師匠から手渡しされる」
という言い方があります。
こういう感覚的なものは、中国では限られた弟子に手渡しで、その曖昧な感覚ごと教えていく歴史が連綿と続いています。
日本でも師弟関係ではそうですね。
そういった感覚的なものも、前述した科学的な研究で少し解明されていくのかも知れません。
なんだか最近の医学、科学はどんどん東洋医学に近づいていっている気がします。
10-19 シンギングボウルやってます
音と響きと身体の変化を書いたところ、
何人かの患者様から 「シンギングボウルってやってましたっけ?」と聞かれました。
そうなんです、実は治療に取り入れたりしています。
身体の変化がボウルの響きに影響するので、それを体感されながら受けると非常に面白いですよ。
そして、鍼灸院ですから鍼やお灸を加えます。
一箇所
一つのツボに鍼・お灸を加えるだけでスッと響きの変化が出るので、これまた驚きますよ。
ボウルをどういった症状に使うのか
というのは、もう自分の感覚で行なっているので基準は曖昧なのですが、強いて言えば
・鍼を怖がっている方。
・全体的に心と身体を緩めてからの方が効果が出るな~、と判断した場合。
でしょうか。
興味があれば、声をかけてくださいね。
10-16 音と響きと身体の変化
シンギングボウルに関しましては、こちら
http://singingbowl-bsm.com/singingbowl.htm
を読まれてください。
もう4回目の講座になるのですが、
シンギングボウルを中医学の視点や考え方から、身体や心をどう観るのか。
そして実際にシンギングボウルでの実技を通して、身体がどう変わっていくのかを学んでいきます。
身体特定のツボに意識を集め、ボウルを響かせる事によってどのような変化があるのか・・・
背中でボウルを響かせたのに、足のツボの痛みが無くなってる!
足裏でボウルを響かせたのに、お腹の痛みが無くなってる!
鍼灸では珍しいことではありませんが、シンギングボウルを使っての実習では非常に驚き、そして喜んでもらえたのでよかったです。
やはり、目の前でどんどん身体の状態が良くなって変わっていくのを共有できるのは嬉しいですね。
実技の練習なのに、身体まで良い方向に変わっていく。
なんてお得(笑)
中医学とシンギングボウルを通して、人間の不思議さにこれからもお互いに探求していけたら最高です。
参加者の皆様、千鶴子先生。
今回も有難うございました!
おまけ
自分が真ん中に座ると偉そう、という事でダメだし出された写真です。
真ん中は千鶴子先生の方が絵になりますね(笑)
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